ペットロスについて
『ペットロス』近頃言われだした言葉ですが、直訳するとペットを失うことなのですが、実際にはかわいがっていたペットを失うことで心に大きなキズを負い、社会生活に支障をきたす状態をいいます。
病気ではありませんが、大好きだったペットへの愛情が逆に自分を苦しめるものになってしまう、ペットに対して強い思い入れがあればあるほど、ペットの死が受け入れがたいものになってしまい、学校に行けない、会社に行けない、物を食べたくない、人に会いたくない、なにもしたくない・・・などの鬱的な症状が現れます。
ほとんどの方は世間体も考え、我が子でも無いのにこんなに悲しむ自分は大げさであり、平常どおり過ごさなければならないと考えます。しかしペットロスは愛する動物を失った人の正常な悲しみの反応であり、決して特別なことではありません。
共に暮らしたペットが亡くなれば、悲しいのは当たり前です。まして生前愛していればいるほど悲しみは深くなります。立ち直るのに数ヶ月、人によれば何年もかかるかも知れません。ペットの死にたいして向き合うことがペットロスから早く立ち直れる方法です。
ペットロスにならないために・・・
これまではペットの平均寿命は10年だといわれていましたが、最近は永くなり15年20年と寿命が延びています。それでも私たちよりずいぶん短い寿命です、どうしても最後を看取ってあげなければなりません。
子犬のころの写真を見て楽しかった時の事を思い出したり、庭で一緒に遊んだ時のことを思い出せばまた悲しみがぶり返すのであえて処分される方もいらっしゃるかもしれませんが大間違いです。大切なのは思い出を閉じ込めないことです。
悲しいときは素直にその悲しみを受け止めて、写真を見ても、いい思い出として思えるようになればもう大丈夫です。人によって悲しみのの期間は一ヶ月かもしてませんし、数年続くかも知れませんがその悲しみを当然のこととして受け止めてください。
次の子を迎えるにあたって
ペットロスから立ち直る前に次のペットを迎えるのは止めましょう。
どうしても前はこうだったと以前のペットと比較して不満が残り、新しく迎えた子が好きになれない場合があります。ペットも人間と同じで一人一人性格が違います。新しい子には新しい子の良さがありますから、ペットロスからスッカリ立ち直り本当に新しいペットと暮らしたいと思われるまでは控えられた方が良いでしょう。
ペットロスは人間だけではありません。
たくさんのペットを同時に飼っていれば、当然他の仲間たちにも悲しみが伝わります。
元気がなくなったり、体調を崩したりすることもあるので亡くなった子の分も可愛がってください。